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第40稿 正月に見た・・・夢にあらず

元日 昼頃 玄関にて
イタチ ゴソゴソして帰ってくると、
イタチ様慌てて逃げるのは毎度のことであるが、
床にワックスを掛けても居らぬのに後ろ足が滑った。
数えるだけの動体視力は持ち合わせてはいない、
わずかな時間であるが二度三度それ以上
後ろ足をせわしく動かし本堂へ走っていった。
日も沈み暗くなって、朝方までそのあたり
鹿 年がら年中何時でも見かける。

二日 朝から昼頃 そして 夕刻前
猿 本堂裏手の山に、二十匹から二十五匹。
すでにドングリは落ちて無いのに右へ左へまた右へ。
はじめは吠えていた飼い犬も夕刻には知らん顔。
日も沈み暗くなって、朝方までそのあたり
鹿

三日 早朝 庫裡と本堂をつなぐ廊下
頬白 前晩より入り込んでいた。
あちこちの窓を開けると一筆啓上と糞だけ残して脱出。
昼前 玄関
人間、法事の問い合わせ
日も沈み暗くなって、朝方までそのあたり
鹿

三ヶ日の間、どこにも出かけず、書類、会計、諸々の整理を渋々していた。
気晴らしに寺の周りをブラブラ。
人間以外の動物に遇う確率が高すぎる環境。
寒さも影響したか、家族以外に人間と接し会話したのは一人という有様。

実に静かな正月、電話は一度も鳴らなかった。
正月からこういう年は絶対暇になる。
忙しいのは困るし嫌いだし、暇すぎてもまた困るし・・・
暇すぎることだけ夢にあらずと願いつつ・・・

だいもん 合掌

―第118稿―
「張暑飽閉」の「春夏秋冬」

―第117稿―
春のお便り

―第116稿―
「正月」と「障月」

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